Webサイトに飛ぶQRコードを作ってチラシに入れたいんだけど、どうやって作ったらいいの?
できれば画像形式じゃなく、使い勝手のいいベクター形式のほうがいいんだけど…。イラレで作成できないかな?
はい。できるんです。
エクステンションをインストールするとイラレでも作成できるようになります。他にもInDesignで作成する方法やQRコード作成サイトでも無料で作成できたりするので、紹介させていただきますね。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
Illustratorのエクステンション(プラグイン)の「QR Code Maker Pro」での作成方法
1.「QR Code Maker Pro」をインストールする
それでは、エクステンションをインストールして「QR Code Maker Pro」を使う準備をしていきましょう。
まずは、Illustratorを開きます。
「ウィンドウ」→ ①「Exchangeでエクステンションを検索」をクリックします。
※「Creative Cloud デスクトップアプリ」からもできます。その場合は「Stockとマーケットプレイス」→「プラグイン」と進み、検索ボックスに「QR Code Maker Pro」と入力して探してください。
Webブラウザが立ち上がり、「Illustrator Extensions」の画面が開きます。
② 検索ボックスに「QR Code Maker Pro」と入力してプラグインを探します。
③「QR Code Maker Pro」の文字部分、またはサムネイル画像をクリックすると詳細画面になります。
④ 右上の「Install Now」ボタンをクリックします。
⑤「Creative Cloud Desktop App を開く」をクリック
※このとき、「このプラグインをインストールする前に、これらのアプリケーションを閉じてください。」と表示された場合は、開いているアプリを閉じて、再度④⑤をクリックしてください。
⑥『「QR Code Maker Pro」プラグインをインストール』の画面が出ますので、「OK」をクリックしてインストールが完了になります。
ちなみにこの「QR Code Maker Pro」は一度インストールすると「InDesign」でも「Photoshop」でも同じように「エクステンション」からQRコードを書き出せるようになります。
※もちろんPhotoshopで生成すると画像のQRコードが生成されます。
2.「QR Code Maker Pro」の使い方
それでは、早速「QR Code Maker Pro」の使い方を見ていきましょう。
【メリット】
・誤り訂正レベルが4種類から選択できる。(L・M・Q・H)
・UTF-8モードがあるので、環境依存文字が表示できる。
【デメリット】
・QRコード内容の種類が選択できない。
Illustratorを立ち上げ、新規ファイルは作らず、何も開いてない状態にします。
「ウィンドウ」→「エクステンション」→ ①「QR Code Maker Pro」を選択して立ち上げると、下記の画面が表示されます。この画面で設定をしていきます。
②「ECLevel(誤り訂正レベル)」を選択してください。
通常使用の場合は「M(15%)」を選択しておけば問題ないです。
③ テキスト入力ボックスにホームページアドレスやメールアドレスを入力します。
※もちろん文章などテキストも入力できます。
※あまりおすすめはしませんが、環境依存文字(機種依存文字)を入れたい場合は「Force UTF-8 Mode.」にチェックを入れてください。チェックしないと文字化けして読めません。
④「Create」をクリックすると、新規ファイルとしてQRコードが生成されます。
※左上にある「Mask(not required)」の欄は特にそのままで問題ありません。
生成されたQRコードですが、下記画像のように四角いセルの集合体になっています。
このままグループにしても使えますが、スマートじゃないので、きれいに使いやすくしていきます。
アートボードにQRコードのセルと白の背景が乗っている状態になっていますので、背景の白のみを選択して、「オブジェクト → 隠す(Win:Ctrl+3/Mac:Cmd+3)」で隠すか、ロックしておきます。
次にQRコード部分を選択して⑤「パスファインダー:合体」をクリックします。
※このとき、パスファインダーパネルの右上からパスファインダーオプションを選択し、「余分なポイントを削除」にチェックを入れておくと、不要なアンカーポイントがなくなりスッキリと合体してくれます。(下記画像参考)
⑥ 隠していた白背景を表示させ、QRコードと一緒にグループ化しておけば、余白も含んだQRコードの完成になります。
InDesignでのQRコード作成方法
次に、InDesignでのQRコード作成方法を見ていきましょう。
【メリット】
・QRコード内容の種類が5種類用意されていて選択できる。
(Webハイパーリンク/書式なし/テキストメッセージ/電子メール/名刺)
【デメリット】
・誤り訂正レベルが「M」のみで書き出される。(選択不可)
① 「ファイル」→「新規」→「ドキュメント」を選択します。
②「新規ドキュメント」を「マージン・段組」で作成します。
※QRコードを貼り込むだけですので、適当な設定で新規ファイルを作成してください。
③「オブジェクト」→「QRコードを生成」を選択しすると、「QRコードを生成」のダイアログボックスが表示されます。
ここでQRコードの内容を設定していきます。
④「種類」を選択します。
ここでは、一般的なホームページを表示させるQRコードを作成するため、「Webハイパーリンク」を選択しましたが、5種類設定が用意されていますので、いろいろ試してみてください。
⑤「URL」のテキストボックスの中にホームページアドレスを入力し、「OK」をクリックするとQRコードが生成されます。
書き出されたQRコードを貼り付けます。
※サイズはあとでIllustratorで調整しますので適当で大丈夫です。
このQRコードをコピーして、Illustratorにペーストするとベクターデータとして貼り付きますので、
パスファインダーの合体等をかけ、サイズや色調整していきます。
これで完成となりますが、一旦別ファイルとして書き出したい方は、下記のようにEPSファイルとして書き出してお使いください。
⑥「ファイル」→「書き出し」と選択し、ファイルの種類を「EPS(*.eps)」で書き出します。
EPSの書き出しのダイアログボックスが表示されますが、特になにも触らず書き出しをクリックします。
QRコード作成サイトから生成する
QRコードを作成するサイトは数多くありますが、今回はベクター形式(EPS)で書き出せる無料のサイトを簡単にご紹介します。いろいろとご紹介したいところですが、今回は2つのサイトに絞らせていただきました。
QRのススメ
知らない人はあまりいないのではないかと思われる超有名サイトです。とにかく種類が豊富で「アクセス数を見られるQRコード」「端末振り分けQRコード」などのQRコードがお手軽に作成できます。
また、「デザイン付」や「丸ドット」など凝ったデザインのQRコードも作成可能。
数値入力するタイプではなく、直感的に操作できるのでわかりやすくておすすめです。
クルクルManager(クルクルマネージャー)
いろいろな用途のQRコードを無料で作成してくれます。作成したQRコードのアクセス解析やデンソーウェーブが新たに開発したフレームQRにも対応しています。
アクセス解析をしたい方は、過去の履歴やアクセス解析情報の閲覧ができるので無料アカウント登録した方が便利です。
まとめ&補足
いかがでしたか。
「ホームページに簡単にアクセスしたい」 「メールアドレスを簡単に入力したい」
といった通常の使い方のQRコードを作成したい場合は、やはりIllustratorの「QR Code Maker Pro」を使ってサクッとベクター形式を作るのが使い勝手もいいですしおすすめです。
ただアクセス解析はできませんので、アクセス解析をしたいと思っている方は「QRコード作成サイト」を使って生成してみてくださいね。
また、補足として下記に気を付けた方がいいと思うことを表記しておきますね。
作成したQRコードは必ず使用サイズにして、QRコードリーダーアプリ等で読み取りできるか確認するようにしましょう。
できればiPhoneとAndroid、別のリーダーアプリなど環境を変えても読み取りできるか確認するとさらに安心できるかと思います。