Illustratorで打ち替え可能なタイトル文字(フチ文字)を作る方法

打ち替え可能なフチ文字 Illustrator
フチ文字の作り方の流れ

イラレで文字の打ち替えができるフチ文字ってどうやって作ってるのかなぁ?

コピペを駆使して何とか作れたけど、文字の修正をする場合めんどくさいし…。

楽に文字を変更できる方法ないかな?

使用したソフト&バージョン
  • OS Windows 10
  • Adobe Illustrator 2021

アピアランスで作る変更可能なフチ文字

1. 文字を入力し、塗りと線のカラーをなしにする

  • 通常、入力した文字には黒の塗りが設定されているが塗りをなしにする。
  • フチ文字を作るときは、可能な限り全てアピアランスパネルで設定していく。

※色が変わらない、印刷時に予期しない結果になるなど、ミスを防ぐためにアピアランスを設定する前には、必ず塗りと線をなしにした状態にしてから設定していきましょう。

塗りと線のカラーをなしにする

① スウォッチパネルから塗りと線をなしにします。

ツールバーやカラーパネルからなしにしても大丈夫です。

2. アピアランスパネルに移動し、新規塗りを追加

新規塗りを追加

② アピアランスパネルに移動します。

③④ 「新規塗りを追加」をクリックし、好きな色を設定します。

ここでは赤に設定しました。アピアランスパネルの塗りの部分をドラッグして、塗りを一番上(線の上)にしておきます。

3. 塗りの下に線を追加

塗りの下に線を追加

⑤⑥ 「新規線を追加」をクリックして、塗りの下に線を追加し、線幅を入力して太らせます。

線は黄色、線幅8ptに設定しました。でも、なんだかトゲトゲしいのが気になります。
丸くして柔らかくしてみましょう。

トゲトゲのほうがいい方は、下の⑦を省略してください。

線のトゲトゲの調整

⑦線パネルから「線端:丸型線端」「角の形状:ラウンド結合」を選択します。

そうするとトゲトゲが無くなって、見た目がすっきりして丸くかわいくなりました。

4. 線の下に線を追加する

線の下に線を追加する

⑧ 黄色の線の下に、 「新規線を追加」 でもう1つ線を追加して太らせます。

黒の線を追加して、線幅は12ptに設定しています。

5. 線の下にさらに線を追加して少しずらす

さらに線を追加してずらす

⑨ 黒の線の下に、同じ色・線幅で 「新規線を追加」 して、「新規効果を追加」の移動で少しずらして立体的に見せます。

新しく作成した一番下の線を選択し、「新規効果を追加」→「パスの変形」→「変形」の順に選択していきます。

変形効果

⑩ 「変形効果」の中の「移動」の数値を変更します。

「変形効果」のダイアログが表示されるので、「移動」の数値を「水平方向:1mm、垂直方向:1mm」に変更して決定します。すると、一番下の線だけが右下に少しずれて、立体っぽくなりましたね。これで出来上がりです!

フチ文字完成
アピアランスパネルの仕組み

アピアランスパネルの上下関係は上から順に重ねて表示される仕組みになっています。レイヤーのような感じですね。上の完成画像のアピアランスパネルで見ると、上から「塗り:赤」「線:黄/8pt」「線:黒/12pt」「線:黒/12pt(右下に1mmずらしている)」の順に表示されているのがわかります。

6. 文字を打ち替える

文字の打ち替え

早速、文字を打ち替えて確認してみましょう。これで修正も楽勝ですね!

1文字ずつ色を変える場合

アピアランスパネルの「文字」を見てください。

①通常一番下に「文字」があるはずなので、ドラッグして一番上に持ってきます。
※これをしてないと1文字ずつの色変更はできないので重要です。

②一番上の塗りの色を一番影響を受けないであろう「白」に変更しておきます。

実際にはアピアランス上で一番上の色(ここでは白)の上にさらに色を重ねる作業をしていきますので、色が付いていると画面上で縁になって見えたり、何かの拍子に少しずれると下の色が見える可能性があるので白が良いかと思います。

文字を個別に選択

③文字を個別に選択して、1文字ずつアピアランスパネル、またはスウォッチパネルで色を変更していきます。

すると、アピアランスは保持されつつも個別に色が変わった文字が出来上がります。

色がバラバラのフチ文字が完成

こんな感じでカラフルなフチ文字が完成しました。

アピアランスの状態の比較

上記画像のように、「文字全部を選択したときのアピアランスの状態」は一番上の塗りの色は白、「文字を個別に選択したときのアピアランスの状態」では、個別に選択した色しか表示されてなく、その色が一番上になり表示されている状態となります。